みなさん、”大茶盛”って知ってますか?
毎年西大寺でお茶会なんですが、でっかいお茶碗で薄茶を回し飲みするお茶会です。
実は、今回、初めて大茶盛に参加したのですが、これまで「でっかいお茶碗で薄茶を回し飲みするお茶会」と、認識していました。
しかし、それは誤った認識だと理解しました。
西大寺のお坊さんが、大茶盛のいわれを話してくれました。この大茶盛は、現在の茶の湯ができる前から開催されている歴史のある茶盛なんです(約800年前の1月が初回だそうです)。茶盛が始まった当時は、お茶は貴重なもので、薬の一種だったようです。それを民衆に振る舞うために始まったようです。また、酒を禁止(不飲酒戒)していたため宴会をお茶でしたことから、茶盛り(酒盛りではありません)と呼ばれたことも、大茶盛と名が付いたの由来のようです。
では、昨日のお茶会の様子を写真でご紹介しますね。
大茶盛席
大茶盛の様子。このお茶碗、直径が30cm以上あるんですよ!デカっ!
抹茶席
お茶盛席以外に、抹茶席もありましたので、そちらもチラッとどうぞ!
お待合(お茶席に入る前に待つ場所)には、西大寺 松月堂古流 と題して、お花が飾ってありました。
お薄器です。
※薄茶を入れる器なので、薄器と呼ばれています。棗とも呼ばれます。
誰ヶ袖棚です。天板が、着物の袖のような形をしているから、そう呼ばれています。
春の大茶盛では、大茶盛席と、抹茶席の他に、点心席(お蕎麦が振舞われました)、本堂の見学、護摩木の祈願が含まれて、3,000円でした。すっごいお得じゃないですか?
「大茶盛 一口めして 皆 なごむ」
φ(゚Д゚ )フムフム… いい詩ですね。
ということで、春の大茶盛のレポートでした。