土曜日に行った「PENTAX K-3 体感&トークライブ」レポートその2です。
その1は、こちら!
☞ PENTAX K-3 体感&トークライブに行ってきました!(その1)
その2では、トークライブの様子をレポートします。
トークライブ会場
トークライブ会場は、こんな感じでした。ざっと70〜80名入れるくらいの大きさでした。

これが、トークライブのプログラムです。5回トークライブがあるのですが、内2回は同じ内容でした(大阪は、ゲストスピーカーが二人しか居ないからねぇ〜、^^;)
ゲストスピーカーは、この二人。プロカメラマンの田中 希美男(たなか きみお)さんと、洲崎 秀憲(すざき ひでのり)さんです。
トークライブ1:「K-3が変える、飛行機撮影の機材選び」
1番目のスピーカーは、写真家の洲崎 秀憲(すざき ひでのり)さんです。

洲崎 秀憲(すざき ひでのり)さんのプロフィールです。
洲崎さんは、航空写真を撮るプロカメラマンで、日頃飛行場とかでは、近寄り難いオーラを醸し出しているんだと話されてました。通常、航空写真を撮るときは、1/500秒、ISO100で撮るんだそうです。
冒頭の話しは、アクサルプエアフォース(スイス戦闘機)の話しでした。年1回、射撃訓練を一般に公開していて、洲崎さんは毎年撮影に行かれているようです。写真は、一般公開している会場の対岸にある山に登って撮った様子とのこと。
その時の撮影機材も紹介されてました。
PENTAXはAPS-Cフォーマットに特化したレンスを持っており、カメラ本体に手ぶれ補正機構を持ってるので、フルサイズのレンズ(手ぶれ補正機構内蔵)と比べて格段に軽く済むので、山に登って撮影する際に重宝するとも。
アクサルプエアフォースをAPS-Cのカメラ(PENTAX K-3)で撮った世界初の写真家ではないかとも話されてました。戦闘機の動体撮影が可能なほど、PENTAX K-3は凄いカメラだと話されてたので、感動でした!(^O^)
これは、ベイパー(翼の上面に雲が出来る現象)を8.3コマ/秒の高速連写機能で撮影したところだと。しかもバッファに23枚撮れるので、飛行機撮影に最適だとも。
この後、ヘリコプターの写真を写して、胴体は静止して、ローターが動いてる感じを出すために1/250秒以下で撮影するのだとか、撮影テクニック等いろいろ聞けて楽しかったですよ!
トークライブ2:「”究極のフィールドカメラへ” PENTAX K-3のご紹介」
2番目のスピーカーは、ペンタックスリコーフォトインストラクターの方でした。

PENTAX K-3に至る系譜です。
PENTAX K-3で新しく搭載された機能はこちら!(青色でマークされた箇所がそうです)
以降、新しく搭載された機能の説明がありました。
「ローパスレス2400万画素CMOSセンサー」
「世界初『ローパスセレクター』」
ローパスセレクターの効きを説明するカットです。
左から、ローパスOFF、ローパスセレクタータイプ1、そして、タイプ2です。見た目に、モアレと言うより偽色が軽減されて行く様が表現できてました。
「高精度自動露出」
8.6万画素RGB測光センサーと、測光範囲が−3EV〜20EVまで対応してるところは、ミドルクラスではTOP性能ですね。
「安定したホワイトバランス」
個人的には、このマルチパターンAWBには期待してます。室内撮影時のWBって難しいんですよね。先日、お茶の稽古してたとき、室内だったのですが、太陽光が射して、しかも、室内には間接照明が… 複数の光線があるシーンだとWBが難しい〜!
「高精度手ぶれ補正シェイクリダクション」
K-3に限ったことではないけど、PENTAXはボディ内に手ぶれ補正機構を持ってるから、レンズが軽くて済むんだよね!これは大きなアドバンテージだよね!
「クラス最高レベルのオートフォーカス」
27点 クロス25点 F2.8光束対応3点は、このクラスダントツですね!
「クラス最速 超光速連射」
8.3コマ/秒は、(ミラーレース機を除けば)クラス最高速ですね。^^;
「クラス最強の高品位ファインダー」
「独自のWi-Fi連携『FLUCARD』」
これは試してみたい! ただ、別売りなのがちょっと残念だよね。^^;
「AF・測光モードの新オペレーション」
K-5から操作が変わったところだね。これはこれで使いやすそう!
発売時期は、シルバーエディション(11月下旬)を除くと11月上旬ですね!
トークライブ3:「スペシャル対談 K-3の秘密に迫る!」
3番目のスピーカーは、写真家の田中 希美男(たなか きみお)さんと、リコーイメージング(株)の開発者と、マーケテイングの方でした。

田中 希美男(たなか きみお)さんのプロフィールです。
「スペシャル対談 K-3の秘密に迫る」と題して、田中さんがユーザーに代わって、メーカに質問を投げかけ、それに答えるという形式で進行されました。
テーマは、1〜6まで。でも時間の関係で最後まで行き着くかどうか?…
1つ目のテーマは、「約2400万画素の高画質について」です。
対談の中では、「メリットとデメリットは何か?」という問いかけをされてました。
メリット
・階調描写力が上がる
・空気感が出る 等
デメリット
・SN(ノイズ)が悪くなっている(一つの画素に入ってくる光が減るため)
※田中さんフォロー:どこのメーカーでも悩んでいる(パランスの問題だと)
その他
・色ノイズを取ることを注意している → 高ISO感度が良くなる
ここで、田中さんから、PENTAXカメラの良い点として、シャープネスを選択できることを実機を用いて説明されました(他社製では、シャープネスを選ぶことができない)。
カスタムイメージから、シャープネスを選択し、背面上部のダイヤルを回すと、
「シャープネス→ファインシャープネス→エクストラシャープネス」と切り替わる。
田中さんの設定は、ファインシャープネスで、レベルを一つ下げるんだとか。私も即マネしちゃいました。
高画質の説明で、田中さんの作品を例に、よく見るとジーンズに蚊が止まってたことに撮影後気づいたんだとか(蚊の足が映る程、高画質だと言う説明です)。
2つ目のテーマは、「ローパスセレクター」です。
対談の中では、「ローパスセレクターとは?」という質問をメーカに投げたのですが、専門的過ぎてわかり難いと、田中さん自ら前に出て説明されてるところです(上の写真)。
ローパスセレクターを切り替える操作の説明です。
「TYPE1」は、通常のローパスありと同等レベルで、「TYPE2」はもっと効かせた形になります。
実際にローパスセレクター「TYPE1」を効かせた例を写真で説明されてました。モアレは自然物では出にくく、人工物(写真の例ではブラインド)だと出やすいと。
確かに、モアレが消えてた…
ここで、田中さんからローパスセレクターのON/OFFをブラケットで設定できるようにすればいいのに!とメーカ側に詰め寄るシーンがありました。
3つ目のテーマは、「最高8.3コマ/秒の光速連射」です。
ミラーが上下するところの機構シミュレーション(アニメ)です。
田中さんが、高速シャッターで重要なのは、「ミラーを如何に早く確実に止めること」なんだと。
で、PENTAXでは如何に止めたのか?をオモチャ(衝突球)で実演してました。
ポイントは、右手に持った球が静止している球に当たって、左隣の球が反対側に跳ね飛ばされるところを左手でキャッチすれば、球は止まったままになる。この左手の役目を機構的に盛り込んだという説明でした。なるほど、わかり易い。
4つ目のテーマは、「総27点クロス25点の新AFモジュール」です。
クロス25点もあり、真ん中の3点はF2.8に対応してるので、追尾ができるようになったと。
ここからは、急いで説明されて、最後の「Q&Aのコーナー」に移りました。
1つ目のQ&Aは、「なぜバリアングルを採用しなかったのか?」
答えとしては、「光学ファインダーを台なしになる」でした。要は、一眼レフを使う人はファインダーを覗いて撮ることが多いからという理由。
田中さんからフォローとして、ライブビューが良くなったので、バリアングルの必要性はあまりないのではと。
2つ目のQ&Aは、「K-5からデザインが変わってないのはなぜ?」
答えは、「K-5のデザインに対する評価が高かったため、良いところは変えたくなかった(良いところは引き継ぎたかった)」でした。また、K-5より若干ホールディング性が高くなったようです。
以上、トークライブの様子でした。
今回、PENTAX K-3体感&トークライブに参加して感じたことは、「やっぱ、K-3っていいなぁ〜」と、つくづく欲しくなっちゃいました。
でも、何処にお金が…
あっ、もうすぐ年末だから、年末ジャンボに掛けてみるか! ^^;
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